中学受験・高校受験・大学受験・帰国子女を含む英語教育全般および
教材の出版とテスト会の運営、EQ育成などトータルサポートする田島教育グループ
2011.11.25
学習塾を始めて35年以上経ってしまった。
ときどき会う教え子達も、みないい歳になり、親になっている者も多い。
彼らと会うのは、私にとり、至福の時である。
師弟関係とは、実に不思議な関係で、お互いに歳を取りながらもいつまでも先生は先生で、生徒は生徒なのである。
その只一つの、しかし、とても強固な秩序の中で、何とも言えない素直で誠実で打ち解けたコミュニケーションが、実現するのである。
なってみないと、なかなか解らないと思われるが、同様の立場をお持ちの方は大方、私の言葉に頷いていただけるのではあるまいか。
指導者としての自分の所業の生き証人でもある、教え子達を見ていると、自己満足という一言で、かたづけられることを承知しても、自分も少しは世の中の役に立ったと思える。
もう、そろそろ、人生のまとめに取り掛からなければならない、という思いと
彼らの顔が重なったところで、私の心に沸々と湧き上がる衝動がある。
子供たちに今最も必要なものは、
「しなやかで、強くて、たくましい心」
その心をどう育んだらいいのか。
それを書こうと思う。
私はもちろん「こころ」の研究者ではない。
一学習者にしかすぎない。
しかし、長年、六歳から十八歳くらいの児童や生徒たちの指導に直接的、間接的に関わってきて、私なりの一つの確信に似たものがある。
それを少しずつ書きていきたいと思う。
田島教育グループ代表 田島秀恭