中学受験・高校受験・大学受験・帰国子女を含む英語教育全般および
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2014.6.28
実力はあるのになかなか点数に結びつかない。
正解にほぼたどり着いているのに、最後の最後でつまらない間違いをおかしている。
読み間違いや書き間違い・・・・・・・・
所謂ケアレスミス。
これはそもそも防げるものなのか。
それとも、性格的な問題で防げないのか。
癖みたいなもので、治らないものなのか。
よく相談されてきました。
今回は、EQ理論を応用しての、一つの解決策をお教えいたします。
実際、例外なく解決したとは言えませんが、かなりの効果があったのは
事実ですから、是非試していただきたいと思います。
以前、EQの開発に役立つ基礎知識の例として、情動の変化は
事態の変化に伴って自動的に起こるのではなく、本来、その前に
何らかの評価が行われている、というお話をしました。
これを知ることにより、情動に支配されているという無力感から
かなりの方が解放されたと思います。
シックスセカンズの話もご紹介しましたが、子供たちがこうした知識
を身に付けることは非常に有益です。
是非どんどん教えていただきたいと思います。
今回は思考と情動の関係です。
二十世紀の心理学の世界では、行動主義という考え方が主流で、
情動についてはほとんど手付かずだったようです。
扱いづらいものとして、ほとんど無視されていたようなのです。
しかし現代ではEQ理論はもとより、多くの研究者が情動について
研究し、情動が思考と協働しているということに関しては、争いが
ないようです。
特に、認知過程での情動の働きを研究している研究者達は、情動が
思考に与える影響について、一定の共通見解を出しているようです。
それは一言で言えば次のようになります。
前向きで積極的な情動が継続していると、新しくおもしろい考えを
思いつき易く、帰納的問題解決がうまく行く傾向がある。
反対に、後ろ向き若しくは否定的な情動が支配している状況では
計算結果や誤字脱字のチェックなど、細部にこだわる作業が
はかどり、演繹的問題解決がうまく行く傾向がある。
いかがですか?
こころ当たりがありますか?
イケイケどんどんのやる気満々の時やルンルン気分の時は、
企画立案の好機だということです。
子供たちも、試験に向かう時は、基本的にはポジチィブな姿勢が
好ましいと言えます。
しかし、ケアレスミスが多い子は、逆に少しネガティブな方がいい
ということになります。
ケアレスミス克服のために、このカラクリを説明して、悲しい思い出
や大失敗した情景を思い出させてから問題に取り組ませたりした
私自身の実験では、予想を上回る結果がでていました。
何回か繰り返す内に、どうも、その子その子、自分流のコツを会得
していくような感じでした。
もちろん、全然変化しない子もいましたし、却って反対の傾向を示す
子も出てきたりしましたが、やってみる価値は十分にあります。
この心理学上の知識は是非活用すべきだと思います。
まず、みなさんご自身で試されることをお勧めします。
ポジティブ、ネガティブの使い分けは、以前パニックの克服のところ
でお話しましたが、言葉でも映像でも音楽でもなんでもいいですから
自分専用のデータベースを作っていけばOKです。