中学受験・高校受験・大学受験・帰国子女を含む英語教育全般および
教材の出版とテスト会の運営、EQ育成などトータルサポートする田島教育グループ
2012.3.21
ピーター・サロベイ博士やジョン・メイヤー博士、そしてデビット・カルーソ博士の論文を読んで学習すると、
EQというのは、情動を的確に識別理解し、上手く活用してゆく知能だといえるようです。
現在では、その識別の方法・理解の方法や調整・管理の仕方から活用法までマトリックス的に整理された能力モデルまで提示されています。
ところで、ここで強く主張しておきたいことがあります。
それは、最初の方でも書きましたが、私は研究者ではなく、一学習者であるということです。
理論について話したり、理論を紹介したりすると、その理論の正当性について、不必要に拘泥する方が少なくありません。
私は学術論文も含めて、すべての知識や情報は、よりよく生きていく上での参考意見に過ぎないと思うのです。
研究者であるならば、自ら打ち立てた理論に人生を懸けるのも自然かもしれませんが、
そうでなければ、謙虚により広く学び、理論や情報に振り回されることなく、
そうした理論や情報を現実の人生をよりよく生き切るために役立たせることこそが大切だと思います。
さて、EQとは?に戻ります。
具体例をいくつか挙げましょう。
例えば、あなたが営業マンだとします。
これから非常に重要な大口案件の商談に臨まなくてはなりません。
先方の会社に着き、受付を済ませ、エレベーターに乗り、資料をすぐ取り出せるようにと、バッグの中を点検した時です。
あなたは財布がないことに気が付きました。
先程食事したファミレスで支払を済ませる時に落としたか、どこかに置き忘れたか。
頭の中はパニック状態です。