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EQとは何か?その4 EQ開発講座

2012.3.24

こんな時、あなたならどうしますか?

通常私たちの大多数は、情動の嵐に立ち向かいます。

気持ちを切り替えようとします。

今慌ててもしょうがない。まず眼前の商談に集中しよう。

狼狽している様子が見えると、変な誤解を招きかねない。

落ち着け、落ち着け。

こうして興奮状態を瞬時に押しとどめ、続いて、こんなことで失敗してたまるか、さあ頑張るぞー!と新な動機づけを行います。

しかし中には、その嵐の中で立ちつくし、悲嘆にくれてしまったり、逃げ出してしまったりする人もいるかもしれません。

ここで現れる、情動の混乱をいち早く察知し、それを調整し、

新たに、その場に有益な情動を自ら作り出すという、一連の能力が、EQの具体的な例と言えます。

以前、「情動に関する知能」と申し上げた面の一例と言えます。

では、「情動の知能」といえる具体例としてはどんなものがあるでしょうか?

例えば、こんな場合です。

翌日に大事な企画発表を控えた夜。

論点整理も終え、パワーポイントも完成し、準備万端整ったはずなのになぜか不安な情動が消えない。

不安というか、不快というか、晴れ晴れしない気分になってしまっている。

こんな時、よくよくもう一度点検してみると、企画を立ち上げた時に前提となる場合分けの一つが、

完全に抜け落ちてしまっていることに改めて気が付くというような場合です。

これに似たことは誰にも経験があると思いますが、こんな時、情動自体が、情報を発信しているのです。

正に情動を一つの知能と見做す好例と言えます。