中学受験・高校受験・大学受験・帰国子女を含む英語教育全般および
教材の出版とテスト会の運営、EQ育成などトータルサポートする田島教育グループ
2011.12.16
人が目標設定して頑張るということは、欲求や欲望を抑えたり、断ったりすることに
繋がる場合が多いでしょう。
もちろん、頑張る過程そのものが喜びに満ちたものである場合もあるでしょう。
しかし、中学入試に立ち向かう小学生にとって頑張るとは、ほとんどの場合我慢
することに等しいのです。
「中学入試受験生を持つ親」の必読書といえる「パパは塾長さん」の中で、著者の
三田誠広氏はその慧眼をもってして、中学入試の効用にセルフコントロール
能力の醸成を挙げておられます。
そうです。
心は筋肉を鍛えるように、鍛えられるのです。
これは多くの子供たちを見てきた経験から、確信をもって言えることです。
筑駒や、いわゆる御三家といわれる超難関校を目指す子供たちの勉強量と
集中力の維持は、正に、自分自身との格闘の連続です。
もちろん、天才的な能力のお陰で、学科目に対する興味に導かれて、なんなく
合格していく子もほんの極少数います。
しかし、大多数の子供たちは、毎日、畳やリングの上で格闘しているようなもの
なのです。
そうして、心も一定以上鍛えられた者だけが、合格してゆくのです。
では、どうしたら、上手に心を鍛えられるのでしょうか。
そんな上手い方法などあるのでしょうか?
答えはイエス。
あります。
名コーチが、優秀なアスリートを作り上げてゆくようなしっかりとした方法論を、
これから述べてゆきます。
ただ、その前に、遺伝的素質について触れておかなければなりません。
気質という言葉が適当なのではないか、と私は思うのですが、生まれながらに
持っている、もしくは、生まれて間もない頃に形成された、心の原型は確かに
存在するようです。
原型と呼んだのは、容易に変容させられない、という意味を含みます。
これは、ほとんどの研究者が認めているようです。
つまり、鍛えられる限界、または、いかんともし難い個性を私たちは持っているということです。
これについては、私自身、腹の底から納得せざるを得ない経験があります。
今回はここまで。また次回以降に詳しくお話ししていこうと思います。