中学受験・高校受験・大学受験・帰国子女を含む英語教育全般および
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2012.2.24
その後の記憶は幼稚園時代になります。
幼稚園の行き帰りや、幼稚園の園庭、そして幼稚園の廊下や講堂など思い出そうとすると、結構たくさんでてきます。
映画のワンシーンのような映像なんですが、不思議なことに、そこには
肉体的な苦痛などの感覚の記憶や、驚きや悔しさや喜びや悲しみといった感情的な記憶も含まれているのです。
というよりも、要は、とても強い感情の高まりがあったので、そのシーンが記憶に残ったといえるような気がします。
具体的には、登園拒否した私が母に抱えられ通りを進む情景。
泣きながら暴れても、逃れられない悔しさやはずかしさ。
ジャングルジムでのいざこざで、頬を爪で抉られ、先生が手当しながら
「このくらいのことで、男の子は泣かないのよ」とたしなめた時の悔しさ。
傷が痛くて泣いてるのではなく、大好きな先生に無様な姿を晒している
自分に憤っているだけなんだ。と叫びたかったのかなと思われます。
廊下の曲がり角での、度重なる他の園児との正面衝突。驚きとまただー
という情けなさ。
おゆうぎ会での失敗。運動会のかけっこでの勝利。
幼稚園の園庭続きの野原でのみつばち狩り。
コスモスなのか、マーガレットなのか、白く揺れる一面の花々に群れる
みつばち達。それをハンカチを被せるようにして、捕獲してゆく。
たくさん捕った喜びと誇らしさとみつばちに刺された痛さ。
そうした明るく美しい情景の彼方に、実は大きな衝撃を伴う一つの記憶があるのです。