中学受験・高校受験・大学受験・帰国子女を含む英語教育全般および
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2012.4.14
以前、気質についてお話しました。
生まれつき、若しくは生まれて間もない、かなり早い時期に形成されてしまう心の基本形みたいなもので、
容易には変えられないか、変えるのが不可能といわざるを得ないものです。
この気質の主要部分を成すのが、前回お話した、幼児期のかなり早い段階で臨界期を迎える、情動に関する能力だと考えられます。
珍しく、考えられると表現しましたが、この気質とEQとの関係を、私が納得できるような、明確な形で論述したものにまだ出会っていないからです。
多分、私の勉強不足だと思っていますが、前にも申し上げましたように、「心の鍛え方」を考える上では、この程度の理解で充分だと思います。
つまり、気質の持つ制限と可能性の上に、成長発展していくのがEQだといえるでしょう。
同時に、そうした成長発展してゆくEQの働きが、気質の働き自体にも影響を与えるはずですから、実際の生活態度やコミュニケーションの取り方に、
意外に大きな変革なり改善なりが期待できるといえるでしょう。
言い換えますと、気質自体が不変であったとしても、その最終的な帰結とも言える、実生活が、
EQの力によって変革なり改善されれば、それは、あたかも気質自体がある程度変容したのと同等に評価できるということです。