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EQの開発①臨界期その4 EQ開発講座

2012.4.19

臨界期や気質といった制約にもかかわらず、EQの開発は可能である、と前回申しあげました。

理屈を積み上げる形でお話したのですが、ここで、別の観点からも述べておきたいと思います。

それは、知った時がいつも始まりであるということです。

臨界期があるなんて知らなかったとか、もう臨界期を過ぎてしまっていることを初めて知ったとか、

一見、時すでに遅しと落胆せざるを得ないような場合でも、否定的に考えるべきではないということです。

これは何も臨界期に限ったことではなく、子供たちの成長に関わろうとする親なり指導者は、

そうした積極的・肯定的な姿勢を常に持つべきではないでしょうか。

百パーセント不可能であると実証されていない限り、可能性を見出すのは当たり前ですし、仮に百パーセント不可能だとされていたとしても

代替案なり、何らかの可能性を追及する選択をするべきではないかと思うのです。

常に今が始まりであると言い切ってしまう位の思想性が、夢や希望の原点の一つだと思うのです。

実は、そうしたたくましい思想性をもっている人が周りに居る、ということが、子供たちの心を鍛えていく時に、大きな助けになると、私は確信しております。

いずれ詳しく触れたいと思いますが、EQの研究者をはじめ、

マーティン・セリグマン博士などの多くの著名な心理学者が、楽観性の重要性を指摘しています。

このたくましさは、正にその楽観性を育む力を提供するものであると思います。

さて、いよいよ次回から心の鍛え方・EQ開発の方法を具体的にお話して参ります。

ご期待ください。