中学受験・高校受験・大学受験・帰国子女を含む英語教育全般および
教材の出版とテスト会の運営、EQ育成などトータルサポートする田島教育グループ
2012.5.19
EQ開発の第一歩として、理想形をイメージすることをお教えしてきました。
その際、EQ開発の可能性を信じることは当たり前にしても、
気質の存在を肯定し尊重することと、愛情を基点にすることをお願いしました。
子供のEQを向上させていく手立てとしては、本人とのコミュニケーションを通しての働きかけに尽きる訳ですが、
この二つが無いと、前向きで生産的な情動のやり取りが、どうしても、生まれてこないのです。
また、自身の開発に当たっても、この二つが無いと、まず、短期間で頓挫してしまうでしょう。
くどいようですが、必ずこの二点をまずクリアーしてください。
自分の心の中を覗くのは、何か気恥ずかしい感じがしたり、怖い感じがしたり、抵抗感があるものです。
でも、一歩踏み込んで下さい。
やがて、自分でも信じられないくらい、輝く、自信に満ちたご自分が手に入るのですから。
この段階も含めて、これからいろいろな実践をお教えしていきますが、
その効果を短期間で確かなものにするのが、「書く」という作業です。
その都度、改めて指摘させていただくつもりですが、この二点の確認も是非、書き留めてみて下さい。
後で読み返せるくらいになった方がいいのですが、慣れない内は、書くそばから破り捨てても構いません。
それでも、充分に、私の言う効果が予感できるはずです。
この「書く」という作業の有効性を、端的に証明した事例があります。
いずれ改めて、詳しくお話ししますが、ダイアリーメソッドと呼ばれることもあるようですが、日記を使っての実践です。
あの「9.11」のあと、ミシガン大学のバーバラ・フレデリックソン教授がこの日記を使った指導で、短期間で多くの人々に「resilient」を実現したのです。
「resilient」というのは、私がいう「たくましい心」の主要な要素だと思っているのですが、
復元力というか、困難を跳ね返す心の力という意味で使われているようです。
次回は、理想形が確立した後の段階に進みます。