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EQの開発③楽観性を身に付けるⅢ EQ開発講座

2012.9.4

前回書き忘れたことがあります。

それは、書くということ自体の重要性です。

以前にも一度、このことを強調したことがありますが、つぶやきの入れ替えのための日記でもそれが言えるのです。

総じて、EQ向上のためには、自分自身の心に関して文章を書くことがとても有益だと申し上げておきたいと思います。

かなり前のEQ開発講座になりますが、アメリカで起きたあの惨劇、9.11の心のケアーのお話しをした事があります。

リザリエンス(resilience)についてお話ししたときです。

当時、多くの人々が心に深い傷を負い、日常生活にも支障をきたす苦しみを味わっていたわけですが、

その方々を救うのに一定の成功を収めたのが、バーバラ・フレドリクソン(BARBARA L. FLEDRICKSON)博士だと言われています。

方法は、正に、日記を使って楽観性を高めていくものでした。

心を文章にするということは、私自身の経験からも、また、私が実際に指導した子供たちの例からも、

何らかの成果は必ず得られると言えますので、是非試していただきたいと思います。

どうしても抵抗がある時は、本当に書くそばから捨てていってもいいのです。

そこで今回ですが、まず、言葉一つ一つのもつ力についてお話ししたいと思います。

まず実験してみましょう。

次の言葉を声に出して読んでみて下さい。

 

もうダメだ。

いやだ。

情けない。

悲しい。

腹が立つ。

辛い。

面倒くさい。

まいった。

こまった。

弱った。

どうしようもない。

助けてくれ。

 

どうですか?

消極的・否定的・悲観的な気持ちになりませんか。

 

では次はどうでしょう。

大丈夫。

なんとかなる。

できる。

やれる。

楽しみだ。

成功する。

どんどんうまくゆく。

楽しい。

嬉しい。

ありがたい。

自分には使命がある。

自分は特別な役割がある。

自分はどんどん強くなる。

 

どうですか?

何か鼓舞され、明るくなりませんか。

肯定的・楽観的・積極的な気持ちになりませんか。

短時間の試みでこうです。

実は一日中自分で自分につぶやいているのです。

楽観性を身に付けるにはどうしたらよいか、申し上げるまでも無いと思います。

こうした言葉が、潜在意識の中に蓄積されていくというのです。

しかもその記録される言葉の真偽は関係がなさそうなのです。

客観的には多少不安が残る案件でも、絶対うまくいくと断言すると

その断言が意識下に入っていくようなのです。

ですから昔から暗示の力が語り継がれてきたのです。

ものは試し。

初めての人も、そんなこと知ってるよと言う人も、

次回のEQ開発講座の更新まで、だまされたと思って試してみてください。

朝から晩まで、気が付いたら、心の中で唱え続けてみて下さい。

何でもいいんです。

ご自分が鼓舞されると感じる言葉。

勇気が出てくる言葉。

例えば「俺はどんどん強くなる」とか「俺は特別、俺は特別。」

とか「成績がどんどんよくなる」とか「仕事がどんどんうまくいく」

とか。

次回はこの暗示の力をもっと深めて、より楽観性を確かなものに

する方法についてお話しします。