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2012.9.14
自己暗示の効果を最大にするタイミングがあると言われています。
何時だと思いますか。
それは就寝直前です。
そして鏡を使うと、より一層高い効果が期待できるそうです。
どうするかと言うと、歯を磨きながらでも、鏡に映った自分に向かって暗示をかけるのです。
「おまえはどんどん強くなる」
「おまえはNO.1だ」とか。
このミラー作戦は自分自身も、また教え子たちも、大きな成果が上がっています。
是非試していただきたいと思います。
最低三週間、ご自分に強制して下さい。
何事も、平均三週間で習慣化するという論文があります。
就寝直前が最も効果的だと言われるのは、就寝直前の想いがストレートに潜在意識に入って行き易いということのようです。
だとすると、マイナスの想いは厳禁だということになります。
もし就寝前に、心配事や腹立たしい事、また不安や怒りを掻き立てるような出来事を思い浮かべたりしたら、
文字通り、悲観志向まっしぐらと言う事になる訳です。
特に、布団に入ってからが要注意です。
私達がごく自然に思い出す事柄の80パーセントは、悲観的・否定的なものだという論文もあります。
ですから、寝床に入ったら、何も考えない、何も思い出さない、というのが一番いいのでしょうが、
私自身の経験から申し上げても、なかなか難しいと思います。
放っておけばまず間違いなく、あれこれ悩みを持ち出し始めます。
一つのコツは、いくつか、思い出す事柄なり情景なりを決めておくことです。
前向きで楽しくて、明るくて、希望がもてて・・・・・
でもあまり興奮してしまうようなものでは、こんどは寝付けなくなって困りますので、何とか工夫のしどころと言えます。
そう思うと、世界共通ともいえる、寝る前のお母さんやお父さんの絵本読みや
おばあちゃんやお母さんのお伽話の持つ深淵な意味に気付かざるを得ません。
暗示について最後の事項に進みたいと思います。
それは人付き合いについてです。
暗示の力というのは、自分の言葉だけにあるのではないようなのです。
自分の周囲の人々から受ける言葉の影響も大きいようなのです。
もちろん一日中行われている、頭の中のつぶやきが最も強力なのですが、
そうしたつぶやきも、親しい人の言動の影響を受けるようなのです。
思春期までの子供たちに対する楽観性の育成のところで、親の悲観志向と、教師による本人に対する全面否定が最も大きな障害になり得るという、
セリグマン博士の研究成果をご紹介しましたが、成人については普段お付き合いしている親しい人からの影響が障害になり得ると言えます。
成人になれば誰でも、他人の言動に対しては一定の批判眼を持ち、自分なりのフィルターを通してから受け入れているので、
おいそれとは、子供のような影響はないとはいえ、ゼロではないようなのです。
特に自分が心をオープンにした人や頻繁に接触する人。
ちょっと点検してみて下さい。
みなさんの周りで、いつも人の悪口ばかり言っている人いませんか。
いつも不平や不満を垂れ流している人いませんか。
他人や世の中に怒ってばかりいる人いませんか。
そんな人がいて、実はいつも何となく厭な思いをしていたなんて方もいるかもしれません。
もし何か引っかかる人があったら、しばらくできるだけ距離を置くような工夫をしてみましょう。
何か変化があるか様子を見ることをおすすめします。
今度は逆に、最近何となく、何人かの人からはっきりした理由もなく距離を置かれている自分を感じるようなことがあったら、
自分が否定的・消極的・悲観的な言動に終始していないか、点検してみるといいと思います。
何にも気付かなければOK。
楽観志向でいきましょう。
もし何か思い当たれば、直すだけのことです。
こうした経験や実験の果実は、しっかり子供たちに伝授しましょう。
次回は暗示とは違う角度で、言葉の使い方に再度切り込みたいと思います。