中学受験・高校受験・大学受験・帰国子女を含む英語教育全般および
教材の出版とテスト会の運営、EQ育成などトータルサポートする田島教育グループ
2012.12.14
前回は、楽観的であることの罠をご紹介し、真の楽観性確保について話しました。
楽観的である事と、否定的な情動に対して否定的であることとは別物だということです。
では否定的な情動をどう受け止めたらいいのでしょうか。
否定的な情動の意味を、怖がったりせず冷静に考えるのです。
そうした情動の沸き起こった理由・経緯。
その情動に導かれたら、当然辿り着きそうな思考内容。
そうした思考が生み出す行為。
またその行為の影響、など。
こうした情動に対する対処も、情動の活用に当たり、れっきとしたEQの発揮と言えるのです。
同時に、楽観性が確保できて初めて発揮されるEQの一面とも言えます。
これを子供たちにどう伝えるか。
非常に難しい指導です。
しかし、指導者がしっかり、本人の楽観的なものの見方の定着を時々確認していれば済むことです。
そして、子供たちに一番解り易い注意は、経験上「逃げるな」です。
不安や怖れから逃げないで、逆にどんな不安なのか、なぜ今不安になるのか
考えて、決着を早くつけて措こう、と言えばいいのです。
入試本番も近づいています。
こうした指導が大きな助けになる子が、きっといます。
真の楽観性。
是非着けてあげて下さい。
一生もののプレゼントになりますよ。
君は悪くない。
無能でもない。
ただまだ知らないだけなんだ。
教えられていないだけなんだ。
こうした現実をたくさん体験してきて、こうした知識を持っていれば事態は変わるのに、と思われる心理学や脳科学の基礎情報を、
私が勉強できた範囲ですが、紹介してきました。
気が付いたら、ほぼ一年経ってしまいました。
次回からは、EQの開発の二番目の柱、思想・価値観の強化に入って行きます。