中学受験・高校受験・大学受験・帰国子女を含む英語教育全般および
教材の出版とテスト会の運営、EQ育成などトータルサポートする田島教育グループ
2013.3.20
前回、子供に、主体的に生きる喜びとその価値観を植え付けるためには、
親や周囲の指導者が、常にその意識を持ち続ける事が重要であると申しあげました。
一人前として行動する、本人の理想形を、常に頭の中に描いていなければなりません。
よくこんな質問を受けます。
男の子の場合、特に多いのですが、父と子が友人として付き合うほうが、子供は健全に育っていくのではないですか?
私はこれまでこうした質問に対しては、まず、なぜ父子が友人のようにコミュニケートするのか、その目的を再確認するようにしてきました。
子供の育成を語りながら、父親自身の心地よさや都合が優先されている場合が隠されている事が少なくないからです。
この事は、友人のような父親を頭から否定するという意味ではありません。
友人のような関係であっても、また、子供が自然に敬語を使うような、一定の距離感がある関係であっても、
それぞれ、他の環境要因の影響もあって、成立して行くものだと思います。
但し、ただ一点、どのような関係であっても、父親は常に子供の自立を念頭に置いておくべきだと思うのです。
いつから、他律から自律に変わり始め、自立のプログラムを本格稼働させるのか。
そして、主体的に生きることの意味と価値を理解させるのか。
こう考えると、やはり、父と子との間には一定の距離感が不可欠だと思われます。
では具体的にどうしたらよいのか、次回にヒントをいくつか提示したいと思います。