中学受験・高校受験・大学受験・帰国子女を含む英語教育全般および
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2013.3.30
母性・父性について少し追加しておきましょう。
よく、「解りました。幼児までは母性的に接し、だんだん躾を厳しくしていけばいいんですね。」と言われます。
違うんです。
確かに、児童から思春期にかけて父性の存在感は増しますが、幼児の時でも、父性的な接触は必要なのです。
以前かなり詳しく紹介したと思いますが、四歳児を対象にした、スタンフォード大学での、いわゆるマシュマロ実験。
四歳児ですでに、セルフコントロールについての、能力差がついていたとういう、あれです。
その後の四百人にも及ぶ追跡調査の結果、
明らかににその影響が、学業成績や社会的適応力に現れていたという、かなり衝撃的なレポートでした。
つまり、自分の情動を制御しようとする力(これこそEQといわれるものの代表例なのですが)は、
生後二年目あたりでその原型がつくられるといわれているのです。
この時必要な親の対応は、正に父性です。
ですから、子育てにおいては、常に母性・父性の両方が求められ、同時に発達段階に応じてそのバランスはかなり変化するといえるでしょう。
つまり、一人前宣言の後は、母性が根底にあるとしても、父性が主役になるケースが増えて行くと言えるのです。
また、そうした変化に子供自身が対応できるように、準備していくのが、それまでの十三年間であるともいえるのです。
準備についての具体的なイメージを次回話しましょう。