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EQの開発⑤価値観・思想の強化-主体的に生きる-26 EQ開発講座

2013.4.30

前回、利他の価値観を醸成させる一つの条件として、歴史に関する知識を挙げました。

これは、主体的に生きて行くためにも、不可欠な条件とも言えます。

もっと言うと、以前、ポジティビティの重要性を様々な角度からお伝えしましたが、その源泉の一つにもなり得るものです。

他人や社会や国家のために役立つという目的を持ち、自立した意識で生活し始めると、必ず、自分の未熟さに気付かされるものです。

その未熟さとは、知識不足や経験不足もさるものながら、総合的な人間力のような力の不足に気が付きます。

その時に役立つのが、一昨年の秋から昨年の暮れまで書き続けました人間の心の有り様についての知識や情報なのです。

そして、自分を産んでくれ、育ててくれている母や父への感謝の情や、国や祖先に連なる愛着や連帯感が後押ししてくれるのです。

こうした観点から、伝統を伝え聞いたり、身近なことでは、墓参りや季節行事への参加も、自らの根っこの確かさを実感させてくれます。

こうした全てが、EQの開発を促していくといえるでしょう。

ですから、自分が両親や祖父・祖母から引き継いだものは、

出来るだけ子供たちにも渡してあげる事が広くEQを育んでゆくことになると思われます。

この連休の間に、遠い昔の記憶を呼び起こして、田舎の自然と戯れた話や長い間会ってもいない、

その頃遊んだ親類縁者の話を子供たちにしてあげるのは、お勧めです。

そうした無数の根っこが、自分を支えてくれているという実感はなにものにも替えられない、主体的に生きて行く力の一つになります。

次回に続きます。