中学受験・高校受験・大学受験・帰国子女を含む英語教育全般および
教材の出版とテスト会の運営、EQ育成などトータルサポートする田島教育グループ
2013.1.29
これまでにご紹介してきたように、私も十二歳か十三歳の頃に、発達心理学で言うところの後期自我なるものを獲得できたようなのですが、
自らの人生を通して貫いてきたと思われる、自力自存・自主独立の思想を同時期に獲得できるような体験ができたことを重要視したいと思うのです。
偶々遭遇した父の死を契機としてつかんだ価値観。
それは、その後の人生で悪戦苦闘する、原動力の一つになったと言えるからです。
別の言い方をするなら、この時点でささやかな自立を果たしたのです。
そして、自分で自分を教育するという、悪戦苦闘が始まったと思われるのです。
EQを開発するという事は、こころを鍛える事とも言えますし、こころの扱い方を学ぶ事とも言えます。
いずれにしても、それを実践させるエネルギーが不可欠です。
その源泉は、価値観・思想と言うしかないと思います。
中味は主体的に生きようとする土台となり得るものでしょう。
そしてその獲得の時期は、これまで様々な面からみてきましたように十二歳前後が、最適だと思われるのです。
この時期に自立を果たし、自立の内容をそこから豊かに、自ら構築してゆく。
ここを一つの目標として、親や指導者は子供たち接するべきだと考えます。
つまり、自分で自分を創ってゆく出発点に立たせてあげるべきだと思うのです。
ですから、成人と同様の意味での自立とは全く違います。
まだまだ周囲の援助が必要です。
しかし、EQの開発と言う観点に立った時、それまで対症療法的に、知識や情報を使ってその場その場を乗り切り、
結果としてEQが開発されるのとは違い、
ここからは、自らの意思で、できればなんらかの人生目標を抱く中で開発に臨めると思うのです。
では、その自立に向けた親や周囲の指導者の具体的な指導はどうあるべきかについては次回申し上げます。