中学受験・高校受験・大学受験・帰国子女を含む英語教育全般および
教材の出版とテスト会の運営、EQ育成などトータルサポートする田島教育グループ
2013.10.10
前回に続けます。
試験会場から昼食時、校外へ脱出する生徒は十名あまりでした。
安全管理面の話、借りている学校側との取り決めの話、集団の中での規則を守る重要性、保護者に対する責任等々話して聞かせても、全く手応えなし。
正に暖簾に腕押しの感じでした。
そんな中、私が何気なく、ところでお前たちのお母さんは、お前たちが外に出て外食をすることを知った上で毎回弁当を作ってくれるのか。
と聞いたのです。
その瞬間彼らの間に、明らかに動揺が走ったのです。
ふてぶてしい面々の表情が一瞬戸惑いを示したのです。
私は、これだと確信しました。
沈黙の後、一人の生徒が聞きました。
先生、これって、親にも言うんですか。
親って?
例えば、母ちゃんだよ。
う~ん、いろいろ影響があるからな。
ちょっと考えてからどうするか決めるよ。
それより、お前たちちゃんと反省したのか?
一同静かに頷きました。
よし。
今日はここまででいいや。
次回一人一人反省文を書いてもらうからな。
帰ってよし。
私は、中学校でも手を焼いている彼らの弱点が母親だと確信し、次の策の実行に移りました。
続きは次回です。