中学受験・高校受験・大学受験・帰国子女を含む英語教育全般および
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2013.10.30
胸の前で手を合わせる仕草というのは、それだけで、一種の落ち着きというか平和な情動を誘い出してくれます。
仏教国といわれるタイでは、日常的にこの仕草が使われているようですが、その意味は、きっと感謝に通じるものだと思います。
その姿は、直接受ける者はもちろんのこと、第三者として見ている者のこころにまで、落ち着きと豊かさを与えてくれるような気がします。
この仕草の効用を指摘される教育者に、私はこれまで何度もお会いしてきました。
そうした出会いの中で伝授していただいた一つが、これからお話しする方策です。
それは、家の中に神棚と仏壇を備えるというものです。
そして、毎日、一定の時に、例えば朝起きた時とか、外出する前とか、帰宅した時とか、寝る前とか、
とにかく最低一回は手を合わせることを、子供たちに習慣化させるようにしむけるのです。
家のルールとして決めるのでもいいでしょうし、突然親が始めて、後付けで家内行事にしてもいいでしょう。
もっとも、宗教的な問題として、神棚や仏壇が無理な場合もあるかもしれませんが、それに代る何かがきっとあるはずです。
また、神棚に向かっては、所謂、「二礼二拍手一礼」の参拝の儀式になってしまうので、両手を合わせる仕草とは随分違うと思われるかもしれません。
しかし、私自身の体験から申し上げますと、神棚も仏壇も効果の面では同様だと思っています。
こうした仕草が、仮に何の祈りや願いや感謝も含まない、形式だけだったとしても
習慣として定着したあかつきには、きっとその効用の大きさに気付かれるでしょう。
次回に続きます。