中学受験・高校受験・大学受験・帰国子女を含む英語教育全般および
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2013.11.10
主体性を確立し、自立し、いつも自分が進歩したり発展したりしてゆくことに価値を見出し、生きて行く喜びとする。
こうした肯定的で積極的な思想を身に付けてゆく前提として、自分の生まれた境遇に対する評価が重要となります。
どんな国に生まれ、どんな家族の一員となったのか。
当然、国や家族の歴史が問題になってきます。
ここでは、できるだけ子供たち本人が、肯定的な評価を下せるように仕向けてあげた方が良いと思われます。
嘘を教えたり強要したりするのは論外としても、敢えて悪い否定的な情報を与えるのは控えたほうがよいのではないでしょうか。
特に、まだ批判的な見方も十分に身に付けていない児童や少年少女時代には、
少なくとも、まだ議論されていて定説が定まっていないような事実に関しては、そうした配慮が必要だと思われます。
人間の長い連鎖に自分も加わったと自覚出来た時、その連鎖そのものに対する評価が、
恥ずべき否定的なものであるより、誇りある肯定的なものであるべきでしょう。
個人が自分なりの価値観や思想を確立してゆく上で、この点は、決定的な差を産んでしまうのではないでしょうか。
そうした意味からも、家庭内での諸行事、例えば、ご先祖様への供養や節句や月見等の祝い事も粗末にできないのではないかと思います。
日本の伝統芸術や文化に対する知識なども、同様に、大いに注入してあげるべきでしょう。
そうした知識や情報すべてが、子供たちが拠って立つ思想の、原材料の一つになってゆくはずなのですから。
次回に続きます。