中学受験・高校受験・大学受験・帰国子女を含む英語教育全般および
教材の出版とテスト会の運営、EQ育成などトータルサポートする田島教育グループ
2013.11.15
肯定的で積極的な思想を育む土壌として、誇り得る歴史を教えてあげるべきだと、前回申し上げました。
「世界一りっぱな日本人として生まれてきてよかったね。」
「世界でも類稀な伝統と文化を有する日本に生まれてよかったね。」
「○○家の長男として生まれてよかったね。家族が待ち望んでたんだよ。」
「△△家の次男として生まれてよかったね。お兄ちゃんはじめみんなが待ってたんだよ。」
こうしてそれぞれの歴史を語ってゆく事になる訳です。
そんな事が思想を決定付ける要因になり得るか、疑問を持たれる方もおられるかもしれませんが、
もしそんな考えが浮かんだら、先程の例の逆を想像してみて下さい。
「世界でも蔑まれ、悪人呼ばわりされる日本人に生まれて、お前は不幸だね。」
「こんな何にもいい所がない家に生まれて、お前もかわいそうだね。」
こんな情報を小さい内から刷り込まれたら、自信とか誇りとか、そして祖国愛や家族愛を持つことに、
何らかの障害になり得ることは、充分考えらる事態ではないでしょうか。
もちろん、青年期になり様々な情報に接し、自分なりの批判眼や評価を持てるようになれば、そんな心配は無用かもしれませんが、
私が申し上げたいのは、青年期に達するまでに、いかに本人の能力を開花させるか、
そのためにいかにEQを開発させるか、そのためにいかに価値観や思想を補強してあげるのかという事なのです。
大きく育つには、まずしっかりした根を張らせてゆくことではないでしょうか。
国の歴史をまなび、伝統を学び、文化を吸収してゆくことも、また、家族をはじめ多くの人たちとの絆の証拠としてその歴史を知ることも、
りっぱな一本の根になり得ると言えないでしょうか。
次回に続きます。