中学受験・高校受験・大学受験・帰国子女を含む英語教育全般および
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2013.12.5
前回、子供の思想形成について、直接介入した方がよいと考えられる場合を指摘しましたが、
親がとるべき、本人の思想・価値観の確立への関与の仕方としては、「仕向ける」という姿勢が基本だろうと思います。
「仕向ける」ということの要諦は二つあると思っています。
これは、たくさんの父母にこれまで接してきて、経験的に集約できた、子供たちの成長にとって望ましい、親の一つあり方だと言えます。
多くの親御さんから学び取った結晶とも言えるものです。
まず一つ目は、親が目指す理想形がある、ということです。
理想形とは、子供にこんな大人になって欲しいという、自立した時の具体的な姿です。
何が何でもそうなって欲しいというような欲望ではなく、できたらそうなって欲しい一つの願みたいなものです。
但し、いつでも頭の片隅にはあり、時々内容は変化することもありますが、決して忘れて消え去ってしまうような代物ではありません。
二つ目は、その理想形の存在を前提に、あらゆる出来事をその理想形の実現に活用しようとする意識です。
出来事は情報と言い替えてもいいですし、人との出会いや大きな視点では時代の流れや流行などとも言えます。
ありとあらゆる場面で、我が子の理想形実現に役立ちそうな、ありとあらゆるものを発見し、
本人がそれにアクセスするように、もしくは出来るように、工夫したり条件を整えてあげたりするのです。
ここまでです。
無理矢理「この本を読め」とか、「この先生に習え」とか、突然指示出ししたりするのではなく、
自然に本人がそうした選択をしてゆくようにお膳立てをしてゆくのです。
ですから、「仕向ける」と言えるのです。
次回に続きます。