中学受験・高校受験・大学受験・帰国子女を含む英語教育全般および
教材の出版とテスト会の運営、EQ育成などトータルサポートする田島教育グループ
2013.8.30
「ひとは何のために生きるのか」
一般的な答えとしては、
「与えられた可能性を追求するため」とか
「自分に与えられた役割・使命を果たすため」といった所に落ち着くのではないでしょうか。
ただここで、一つだけ注意しておいた方がいいのでは、と思われる思想があります。
それは、著名な哲学者の一人が、「人間には生きようとする盲目的意志しか与えられていない」と主張しているようなのです。
こうした思想がドンと心の中に居座ってしまうと、人生すべてにわたって最初から悲観してしまう価値観を持ってしまう可能性が高くなります。
子供たちからは、取りあえず遠ざけておくべきではないかと思います。
「何のために生きるか」という問いと、「生きているという事は使える時間があるということだ」という考えをつなげると、
結局、「何のために生きるのか」は「何に時間を費やすのか」ということになり、
それは「世のため、他人のために役立つことだ」という、思想に帰結し易くなると思われます。
「どうして、他人の役に立つ事が人生の目的になり得るのか」といえば、
それが最も人間らしい最高の喜びを与えてくれるからだ、と私は子供たちに説明してきました。
誰かの役に立てたということが、喜びとなり、幸福だと感じられる最も大きな根拠になり得ると言ってきました。
そして、「人生二度なし」(以前にも何度かご紹介しましたが、森 信三先生のお言葉です)なのだから、
何があろうと、どうなろうと、一人一人幸福にならなくてはならない。
一方で、結局、幸福かどうかは自分の心が決めるもので、だとしたら、他律的に幸福になったり不幸になったりするのは、筋が通らない。
そこで、ずっとお話しし続けてきている、自律から自立へ、
そして、自分の人生の所有者として、積極果敢に生きていくことを子供たちに伝えてきたつもりです。
次回に続きます。