中学受験・高校受験・大学受験・帰国子女を含む英語教育全般および
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2013.9.15
EQ開発の源動力となる、価値観や思想について紹介してきましたが、いよいよその核心的な部分に触れていきたいと思います。
それは、言わずもがなではありますが、「感謝」です。
しかし、物事に感謝するというのは、情動の態様の一つとも言えます。
バランスのとれた、それでいて積極性のある、望ましいEQの発現と言える状態である訳です。
これを、価値観や思想面から捉えるということは、即ち、感謝することに価値を見出したり、
感謝することを心がけることは人生の上で有益で望ましいことであると、しっかり認識するということになると考えられます。
ですから、子供たちに対する指導にしましても、まだ人生経験も貧弱な段階で、
いくら感謝することが重要だとか、感謝することを覚えなければならないと教え、強要してもあまり効果があるとは思われません。
ではどうしたらよいのでしょうか。
太宰修だったと思いますが、彼は感謝を「自然の情」と表現していました。
確かに、「感謝する」ということは、元々誰にも生まれながらに備わっている人間の特性と言えるでしょう。
誰からも教えられずとも、人生を歩むにしたがって、自ずと自然に獲得していくものかもしれません。
しかし、ただ放っておくのではなく、その効用に気付かせたり、感謝するように仕向けたりすることは、
EQの開発の面からも、そして人生を実り多い豊かなものにしてゆく上で、極めて有益だ思われます。
では具体的にどうするのか。
次回に続きます。