中学受験・高校受験・大学受験・帰国子女を含む英語教育全般および
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2013.8.5
私が申し上げている事は、決してセリグマン博士の教えに背くものではありません。
博士は、将来の「うつ」の確かな予防となる、ワクチンとして、一定の楽観性を子供たちに身に着けさせることを推奨しているだけで、
物事の原因・結果に対する正当な評価やそれに伴う責任からの逃避を認めてはいません。
ネガティブな気質を持つ子供に対して、不当に自分を責め続けないように注意しているだけなのです。
内語(脳内言語)と言いますが、ネガティブな気質の子供は四六時中、頭の中で自分を
「また失敗した。馬鹿な奴だ。情けないやつだ。これじゃどうしようもない。これじゃ一生ダメだ。・・・・・・・」などと攻め続け易いのです。
この事と、選択的に自分に原因を求め、将来に向けての打開策を模索する姿とは全然似て非なるものなのです。
言葉を変えれば、充分体力を付けた後にトレーニングすべきだという点に於いては、
私の申し上げている事と、セリグマン博士の教えとは同じであるということです。
同時に、一定の楽観性や積極性を持っていないと、本当は自分に責任はないかもしれない事を、
敢えて自分の責任として受け止めるなんていう事は、とても無理だともいえるでしょう。
選択できる強さなのです。
敢えて自らに原因があると選択してみる。
すると、自分の変化だけで、誰にも頼ることなく事態の打開が可能になる。
こうした思考の習慣が、自立を現実化する確かな思想となり、EQの向上を促し
しなやかで強靭なこころを作る大きな原動力になると信じています。
次回に続きます。