中学受験・高校受験・大学受験・帰国子女を含む英語教育全般および
教材の出版とテスト会の運営、EQ育成などトータルサポートする田島教育グループ
2013.5.10
前回、周囲を騙し始めると絶望的な領域までいってしまうと言いましたが、それにも様々な状況があります。
私が経験した最も極端な例は、
中3の春の段階で、読めない漢字が多すぎて全教科の教科書が満足に読めない状態の男子や、
中2のやはり春の段階で九九をマスターしてない状況の男子が挙げられます。
どちらも開塾間もない頃の事ですが、私が見破る前に本当に誰も気付かなかったのか、
それとも気付いたけれど、見て見ぬ振りをしてしまったのか判りませんが、
私に指摘されるまでの、長い間、本人が過ごした学校生活や家庭生活を思うと想像を絶するものがあります。
どちらの生徒も、まだその頃の顔も名前もはっきり覚えていますが、私が追及し本人が認めた時は、
それぞれ時は違いますが、お互い向き合ったまま、しばらく泣き続けていた記憶があります。
ここまで極端でなくとも、理解してないものを理解したように装い、やり切れていない課題をやったと嘘をつき始めてしまうと、
そうした事実が発覚するまで学力は目指したものとどんどんかけ離れていってしまいます。
万一いいかげんで無責任な指導者しか周囲にいなかった場合は、数々のテストを受けたはずにも拘わらず、
最後まで気付かれず、進学後もずっと生きたままの傷として持ち続けることになります。
こうした事態は誰にも起こり得る事で、広い枠で考えてみると、我々大人でさえ、
ふつうの社会生活の中で、よく似たような出来事を体験してきているはずです。
ではどうしたら、これを防いげるのでしょうか。
何か確かな解決策はあるのでしょうか。
あります。
次回詳しくお話ししましょう。