中学受験・高校受験・大学受験・帰国子女を含む英語教育全般および
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2013.5.30
頷きながら聞いていて、あー解ってくれたな、と思いきや、子供たちからこんな言葉が出て来ることも多いのです。
「先生の言う事も判るよ。もっともだとも思う。でもね、今更遅いよ。もうどうしようもないよ。一言で言えば、過去は変えられないという事さ。」
なんて言ってくるのです。
そんな時、私はすかさず言います。
「おまえ知らなかったの?過去って変えられるんだよ。オセロゲームみたいにね。」
「えっ?何それ・・・・・。どういうこと?」
「例えばだよ。今日計算テストで満点とれたとするよね。それは昨日一生懸命練習したからだし、
計算の仕方を習った時にきちんと授業を聞いていたからだし、
今日のテスト中も注意深く集中して計算できたからだよね。」
「逆の悪い結果が出た場合も同じように、原因に辿り着く事ができるはずだ。」
「仮に、これまで君がどうしようもない程算数ができなかったとする。でも考え方が変わって、
解らなくなり始めたところまで遡って、学習し直したとする。
理解できる内容だからおもしろい。
それに、解らないなりに、先生の説明が、言葉だったり、板書だったり、頭の片隅に残っているものもあり、
それらが助けになり、予想外に早いスピードで今習っているところまで追いついたとする。
一度解らないと諦めてしまった内容を、一つ一つ、自分の頭で考えながら積み上げてきたものだから、応用が利く。
鵜呑みのように解法を頭に入れ、問題を解いてきたのとは、訳が違う。
一躍君は算数が得意になる。
嘘だと思うかもしれないが、こんな話はそこらじゅうにある。
そこでだ。考えてごらん。算数が嫌いで不得意で、悲惨だった日々を。
そうした日々は、今の算数が得意の君から見れば、悲惨なものではなく
君にとっては必要な日々だったとも考えれる。
そう。悪い過去が良い過去に変わったんだよ。」
この後の話がいいんです。
次回へ。