中学受験・高校受験・大学受験・帰国子女を含む英語教育全般および
教材の出版とテスト会の運営、EQ育成などトータルサポートする田島教育グループ
2014.1.5
前回に続いて望まれる経験について考えていきます。
EQの観点から見て、もっとも基本的な素養は、やはりセルフコントロールにあるようです。
以前にもご紹介したことがありますが、有名な「マシュマロテスト」と言われる、1960年台に米国のスタンフォード大学で行われた、画期的な実験があるのです。
繰り返しになってしまいますが、非常に重要なので、もう一度簡単に紹介いたします。
4歳児ばかりを集め、机の上にマシュマロが一つ載っている皿が置いてある部屋に、15分余り一人で過ごさせます。
実験者が戻ってくるまで「マシュマロを食べないように我慢する」ように指示してから一人にするのですが、ここで明らかな差がでてしまうのです。
一人になるや否や衝動的に食べてしまう子から、両手で目を覆って我慢しようとする子、一人芝居で気を紛らわせようとする子、中には寝た振りをする子など、
みんな涙ぐましい努力を展開するのですが、結局、食べてしまった子と、最後まで食べないでがんばりぬけた子とに分かれたのです。
そして、高校を卒業するまで追跡調査を実施したのです。
両者には統計上明らかな差が見られました。
学業成績においても、社会的な活動においても、我慢できたグループの方が、良好な結果だったのです。
次回に続きます。